「船窪のおかあさん」こと松澤寿子さんからの
残暑見舞いのメッセージを紹介します。
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残暑お見舞い申し上げます
お盆が過ぎ、又深みゆく夏が戻ってまいりました。
今シーズンもコロナ禍の中、
私は健康に過ごすことができることに感謝しております。
ただ、とても残念なことは、夫・松澤宗洋がここに居ないことです。
昨年8月25日に逝ってしまってからもう一年になります。
登山を趣味としておりました夫は、
縁あって私と結ばれ60年間共に過ごしてまいりました。
芯のある山男でロマンチストでした。
「もし俺が死んだら、ここにケルンを積んで弔って欲しい。」
と言い遺した場所は、
私と共に夏の100日間を過ごした船窪小屋の見える稜線でした。
これだけば叶えてやりたいと思い、
ヘリコプターの手配を息子に頼んでおきましたら、
来たる8月24日、25日、
私を船窪小屋へ運んでくれることが決まりました。
当日は好天であって欲しい…
と、今はそれのみを願っています。
この催行は個人的に行うものですが、
故松澤宗洋が生前にお世話になりました
諸先輩方・岳友の皆様にご報告申し上げたく
掲載させていただきました。
まだまだ暑さ厳しい折、
御身大切にお過ごしくださいませ。
合掌
2022年8月16日
小谷村の自宅にて
松澤 寿子
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「船窪のおとうさん」こと松澤宗洋氏が
黄泉の国に旅立たれてから
もうすぐ一年になります。
おかあさんのメッセージを読みながら、
船窪小屋で過ごしたひとときの一つひとつが浮かんできます。
船窪小屋で、山のさまざまな経験をさせてもらい、
また、いろいろな楽しさに触れることができました。
そうした体験が普段を生き抜く糧になってきたのだなと改めて感じました。
来週、思い出を背負って、七倉尾根を登りたいと思います。
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